子供は親の所有物ではないから、信じて応援するべし(^_^;)

先日、10月19日は息子の28歳の誕生日でした。

息子は18歳の頃、10ヶ月ほど、高校のホームステイでノースダコタへ。
一旦帰国して高校卒業後、20歳から大学入学のため渡米しており、それ以来一度も帰国しておりません(^_^;)

20歳からの2年間、コミュニティカレッジでシアトルへ。
22歳からの2年間、大学3年編入でミネアポリスへ。
24歳から現在、大学院でノースカロライナにいます。

実際、この8年間、一度も会っていないことになりますが、今の時代はPCやスマホやらで様々なツールを使えることもあって、寂しいとか、何としてでも会いたい・・・という感情は薄いですね(^_^;)。

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息子(3人兄妹の一番上)は、私が東京でミュージシャン&アレンジャーとして活動している頃に生まれました。
私の自宅は狭いながらも、一室は音楽機材を置いた私の仕事部屋になっていて、息子はその部屋に出入りしながら育ちました。
音楽関係の仕事は、自宅作業が多いのと、外に出向くレコーディングなどは午後もしくは夜スタートですから、息子が幼い頃に昼間接する時間を持てたことは、私にとっても大きな喜びでした。
サラリーマンだったら到底出来なかったことですから。。。

そんな息子は、小学校4年頃から不登校になりました。
当初はお決まりの、強引に手を引っ張って学校まで連れて行くことをしましたが、無理に通わせることは諦め、ある意味放任しました。
いろんな方々にサポートして頂きながら、学校に行かない間はぼちぼちとフリースクールに通わせました。
(何故、不登校に・・・という原因を突き止めようともしましたが、私にも原因があったかもしれないし、結果的には本人の気持ちを尊重しただけです)

自宅では何をやっても構わないというスタンスを取ったのですが・・・
中学生頃でしたか・・・息子は私が借りてきたアメリカのコメディTVシリーズのVideoを見るようになり、いつの間にか、特別に手堅い教育を受けたわけでもないのに、英語に慣れ親しむようになりました。
日本語字幕から見始め、英語字幕で見るようになり、字幕なしで内容を理解出来るまでに。。。

不登校だったので、高校はそれでも入学を受け入れてくれる高校に入学しましたが・・・
どこでどうどこにどうやって息子のスイッチが入ったのか・・・
高校入学して半年も経たない頃、息子は「もっとレベルの高い高校に入り直したい!!」と言って退学を決意し、希望校の編入試験(普通に受験だが狭き門)に挑戦して、翌年春から希望した高校に通い始めました。

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私と奥さんは、息子に特定の生き方を強要したことはありません。
彼が決めることになるべくNo!は言わない主義です。

高校2年の時、アメリカ留学(ホームステイ)したいと言った時も、賛成しました。
そして、高校卒業後はアメリカのコミュニティカレッジに入学したいと言い出しました。4年大学を卒業してアメリカで就職するという人生設計で。。。(^_^;)
高校からの応援・アドバイスもなければ、大学在籍しながらの留学でもないし・・・単身、アメリカに乗り込むという状況。
周囲は猛反対でした><。あまりにも無謀だし、私達親の判断も世間知らずだと。。。

でも、私たち夫婦は、息子の意思を尊重することにしました。
コミュニティカレッジの選定や入学手続きは、基本的に息子が自分でやりました。

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実は私だって20歳の時、無謀な選択をしたのですよ。
ミュージシャンの道を目指して、大学2年目で中退しましたから。。。
当時、ミュージシャンになれると信じて疑いませんでしたし、そしてそのあとはアレンジャー(編曲家)になれると。。。
大学中退することに周囲は猛反対する中、全く聞く耳を持たず。。。

若かった自分にとって、夢は固く信じれば実現するもの。
数年後でも出来る・叶えられることではなく、今行動に移さなければ出来ないものだと感じていた。
「いつかは、なれるかも・・・」ではなく、数年後に「なれる」「なる」という自己暗示と根拠のない自信(^_^;)。

だから・・・息子が固い決心をした時、私は彼の考えを否定することなど到底出来なかった。
若かった時の私によく似ているなと・・・最近感じます。

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ある意味、放任するからこそ生まれる自立心があるのかもしれません。
私は、あれこれ失態ばかりの父親だったかもしれませんが、そういうところはきちんと奥さんがフォローしてくれましたし、常識を逸脱していた私だからこそ、息子は多様な価値観を持ってくれたのかもしれません。

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この話は、決して成功論ではありません。息子がまだ、アメリカで成功したと言えるポジションを手に入れた状況ではないし、これから1年間で、大学教員として採用口を見つけなければなりません。
これは彼にとって本当に険しい状況ではありますが・・・自分で決めたレールですから、きっと実現してくれることと思っています。

大切なのは、子供と向き合う際に、世間の一般論を強要しないことではないかと。。。
子供の特性を理解したうえで、本人に一番向いている世界を提供することが大切なのかもしれないなと感じます。

だって、子供は親の所有物ではないのだから。。。

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癒し系心理セラピスト:川口淳一【ホームページ】

■チャネリングセラピー協会:認定セラピスト&マスター講師 ■宮崎県宮崎市在住 ■1961年4月生まれ

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